早稲田大学

学生が運営する授業?!「学びをデザインする」早大生のやりたいこと

野村駿平

早稲田大学 政治経済学部 3年

趣味:映画鑑賞,筋トレ

はじめに

新型コロナウイルス感染拡大の影響で教育機関のあり方が考え直される今、全国の学生が動き出しているのは皆さんご存知でしょうか?

今回取材した、早稲田大学において歴史ある授業、「大隈塾」の運営代表を務める野村駿平くんもその1人です。

今回は大隈塾とは?から野村くんの授業にかける思いや葛藤、そして彼が大隈塾を通してやりたいことをみていただければと思います。

大隈塾

野村くんが代表を務める大隈塾は、全国的に見ても珍しい形で授業が行われています。大隈塾とは一体何なのでしょうか?

大隈塾って何??

大隈塾

早稲田大学のリーダーシップ講座として2002年に開講したもので、全ての学部から選抜された100人が受講可能です。

5限ではゲスト講師(過去例:落合陽一さん、起業家、NPO代表)などをお招きし、6限では私を含めて4人の代表が作るワークショップを100人の学生に提供する。

そして、授業の組み立ては全て早稲田大学の学生が行っています。

大隈塾紹介動画📹

大隈塾公式Instagram

大隈塾において1番の特徴は何と言っても学生が授業を運営しているという点です。そして、この歴史ある授業を受け継ぎ、運営代表の1人として活動しているのが野村くんです。

学生が主体で、誰もが知ってるようなゲストがくるという、夢のような授業が行われている。

それだけで受けてみたくなりますよね!

しかし、これほど大きな授業を運営するのは簡単ではありません。そこには学生が運営することで感じる、苦悩や葛藤がありました。

サークルではなく授業

現在、野村くんを含めた運営代表4人とその他のメンバー少人数で役割分担しながら授業を運営しています。

授業の内容を考えたり、ゲストを授業に呼んだりするのも全て運営の仕事。さらには運営の学生自身が授業をするのも大隈塾の特徴です。

そんな中で野村くんが話す問題点は、ゲスト目当ての学生がどうしても多くなってしまうことです。

大隈塾の授業は1日2コマで8週の計16回の授業構成。1コマ目にゲスト、2コマ目にゲストの授業も踏まえた授業を学生がするという形をとっています。

その中でどうしてもゲストが来ない日ができてしまい、学生のやる気が下がってしまう現状がありました。

サークルの場合は仲間であるため協力してチームとして行動しようという雰囲気が作れます。しかし、野村くんがやっているの授業というのはサービスであるためどうしても一方通行になってしまう。

この現状に危機感を感じた野村くんは、授業についての考え方を変えてみようと試みました。

物事を自分ごと化する

ゲスト講師がいない回で、運営と受講生で共に大隈塾をより良くするためにアイデアを出す改善会議という回がありました。

しかし、大隈塾の改善点をあげている時間はどうしても授業の雰囲気が悪くなってしまいます。

そこで野村くんは、教壇に立つ側と生徒との授業に対する向き合い方の差に気づき、考え方を変えました。

それぞれの立場からではなく、生徒の課題意識を運営側と一緒のベクトルに向けれないか

今までは、改善点と悪い点を挙げて終わるようにしていたのを、どうすれば現状を改善できるのかを授業生にも向けてみた。つまり大隈塾を自分ごと化させてみたそうです。

そうすると険悪なムードに一切ならず、大人数においても建設的な議論を行うことができたといいます。

学びをデザインする 

このように大隈塾のことを正に自分ごとのように考えている野村くん。そんな彼は取材の中で、「学びをデザインすることが好き」ということをよく言っていました。

それは大隈塾における「自分ごと化への考え方の変換」でも見られる部分ではないでしょうか。

その”学びをデザインすること”には、以外な分野にきっかけがありました。

地方と都市部

宮城県で桜の植樹をした時の写真🌸

小中高と神奈川で過ごしていた野村くんにとって地方と呼ばれる場所は身近な存在ではありませんでした」

しかし大学に入り、都市部から出てみると地方の人と人の距離感の近さや、都市部のように画一化された社会ではないことに魅力を感じたと言います。

今となっては、地方に行った時は毎回「帰りたくねー」と思うほど、人の温かさのある地方に魅せられていったといいます。

そこで早稲田大学に通う野村くんは、「学力が高いことってそんなに偉いことなのかな?」と思ったそうです。

地方ではこだわりを持って働いている方が沢山います。関東の有名大学の名前が出ても興味すら持たない。自分が社会におけるほんの一部分しか見ていなかったことに気づきました。

“学び”や”気づき”を共有できる喜び

野村くんはそんな未知の価値観や世界観への気づきを、大隈塾などを通して共有できることが本当に楽しいと話してくれました。

大隈塾には高校生なども巻き込んで授業することがあるそう。授業終わりに「こんな世界があるなんて知りませんでした!」と言ってくれる。

その共有の中で、誰かが学んでくれたり、気づいてくれればそれ以上の喜びはないと、野村くんは感じています。

新型コロナウイルス感染拡大中はオンライン授業

大隈塾オンライン講義の様子

現在、新型コロナウイルス対策に伴い、早稲田大学は授業開始日を1ヶ月ほど遅らせているのだそう。

そこで大隈塾では、大学に行かなくても学ぶ機会を提供できるようにと、Zoomというアプリを使ってオンライン講義を実施中とのこと。

オンラインでも、沢山の学生が参加している様子が見て取れます。これもまた、野村くんが作り出す学びのデザインの1つ。

やりたいこと

大隈塾として

“日本一の授業にしたい!”

どういう授業をやりたいかというと、大隈塾を作ってる中で、常に日本一の授業をすると言っているそうです。日本一とは人数や倍率ではなく、日本一の講師をお招きするということ。

そうすれば、自ずと日本におけるましてや世界における最先端の知見を得ることができ、日本一の授業になると考えています。

野村くんとして

“正直まだわからない”

大隈塾の運営代表として活動し、様々な人との関わり合いの中で、自分の中でもやりたいことは社会に影響をもたらす仕事であると話します。

しかし、将来の職種や明確なキャリアは今のところ決まってはいないそうです。

野村くんはとにかく人の強みを発見するのが得意で、本人曰く、大隈塾でもワイルドスピードという映画のポールウォーカー的な存在だといいます。

将来もチームメンバーのモチベーション管理などを積極的にしていきたいそうです。

求めること

大隈塾として

孫さんやトヨタの社長さんなど、日本のトップの方々に来て欲しい

どうしても企業は営利でしか動いてくれない部分があるといいます。パッションとかビジョンに共感してもらえないと来てくれません。

これは間違いなく大隈塾の可能性を認めてくれたということです。しかし、ここ数年学生だけの力では日本の最先端の人たちは来ていません。

野村くんとして

ありません!

ずっと自分の軸を探していたけれど、大隈塾を通して発見することができたといいます。今が何よりも楽しい。

自分がしてきた行動の結果として今がある。現状にいい意味でとても満足していると話してくれました。

最後に

野村くんのHiDANEいかがだったでしょうか?

野村くんのやりたいことはまだ見つかってはいません。ですが、行動することで自分自身の軸を見つけたことは必ず進む道をを切り開くと思います。

このコロナの状況においても、学生のために学びをデザインすることで、オフラインと遜色ない授業を行う。

そんな行動力とマネジメント力に長けた彼が、これからどのような道に進むのか、本当に楽しみですね。

本当に最後ですが、本人曰く、人生を振り返った時のきっかけは沢山ありますが、大学1年生で殻に閉じこもっていた彼の背中を押してくれた方がいるそうです。

今は会えないけど、将来またどこか(できればアメリカ?)で再会できた時に、人間として成長した姿を見せることができるよう毎日頑張っているそうです。

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ではまた次回のHiDANEでお会いしましょう!

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投稿者: 久保 嘉春
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HiDANE 代表

宮崎大学 農学部 3年 京都府に生まれ育ち、大学から宮崎に。 野球、陸上、水泳などのスポーツを経験し、最終的に茶道部に行き着きました。 お茶が好きすぎて最近ちょっとずつ緑になってる気がします。 2020東京オリンピックプロジェクトの学生アンバサダーを務めたり、考えたハンバーガーが商品化されたり、お茶の営業をしたり、TASUKAKEのライターをやったり、なんかやりたいこと多すぎていろいろやってます。

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