目次
はじめに
どうも、HiDANE沖縄のライターあべです。
今回の記事は、親を災害や病気で亡くした遺児をサポートする沖縄の大学生のお話です。
この記事を見ていただくと、学生募金活動を含めた「環境によるハンディキャップ」を背負った人を支援する仕組みが必要なことがわかります。
学生募金活動を知らない、すべての方々読んでいただきたいです。
支援を必要としている人は、あなたの周りにいるかもしれません。
プロフィール
名前:幸喜健二(こうきけんじ) ※日本とフィリピンのハーフで、 海外に旅行など出掛けるなら、名前の後にフランシスコというミドルネームが付きます。
大学:沖縄国際大学産業情報学部産業情報学科3年
将来の夢は:普通・専門高校の情報・工業の教師になること
あしなが学生募金との出会い
あしなが学生募金とは?
あしなが学生募金は50年の歴史を持つの募金運動です。
毎年春と秋に4日間、全国200か所で実施されています。
集まった募金は、病気や災害などで親を失った家庭の子どもたちの支援やアフリカの子どもたちの修学支援、(災害があった時の一時金)(←ファクトチェック)としても使われます。
「誰かに貢献したい」という想いで飛び込んだ
なんで募金活動してるの?と聞いたとき、
「誰かの為に貢献できるのは嬉しいし、想いを伝える場として ここでしかで出来ない活動だからこそやりがいのある活動です。」
と健二さんは答えてくださいました。
過去にも、赤い羽根共同募金や24時間TVのチャリティー募金活動を経験しています。
そのような「人に貢献したい!」という想いがあるなか、あしなが学生募金の事を知ります。
あしなが学生募金を知ったのは、高校時代の生徒会の先輩が、募金の活動をしていたことです。
その時に、学生ボランティアとして参加し、先輩達の想いとあしなが学生募金の必要性を知り、大学3年生になった今も活動を続けています。
活動を通じて見えてきた募金の難しさと必要性
手探りで辛かった1年間を過ごす
高校から学生ボランティアをしていた、健二さん。
高校生の時は、沖縄のあしなが学生募金活動の拠点数は過去最大級の4つで、運営をしている大学生の数も多い状態でした。
しかし、いざ大学に入ってみると先輩方の転学進学や就職活動の影響で1人になっていました。
それに加え、機材の管理問題や高校生の管理責任問題などの影響もあり、2 拠点で学生募金活動をすることになります。(今現在は一拠点で活動しています。現在はコロナの影響により街頭募金活動は休 止中です。)
実際に募金をしていくためにはどういう風にすればいいのか、街頭者に向けてどうすれば話を聞いてくれるのか?
時には「若者が募金活動をしている意味ないよ、沖縄は戦争に負けたんだから。」などの批判を受け折れそうになりながらも、先輩達や仲間と一緒に手探り状態で運営をしてきました。
活動上批判を受けるだけが募金活動ではないです。周りには応援や支えてくださる地域の方々の存在 があるからこそ勇気を与えてもらい、時には昔参加経験のある OBOG の方々から参加者に向けてア ドバイスやエールをもらい、活動するうえでの活力になりました。
「ブロックリーダーかつ拠点責任者として、周りのトラブル発生後の対応の仕方や参加者の安全配慮、 体調管理など事前に把握しつつも予想外の対応に見舞われることが、拠点の運営の難しさと大変さを 1 年の時に感じた。」
と、過去を振り返るように健二さんは語ります。
サマーキャンプやつどいで変わっていく奨学生を見て
健二さんは、あしなが学生募金活動だけではなく、奨学生を対象としたサマーキャンプも運営しています。
サマーキャンプは、色々な事情を抱えている奨学生(小学生~大学生)たちが4日間集まり、自分を見つめなおす機会を作り、過去抱えた問題を乗り越えていく場を作っています。
人に言えない様々な事情を持った学生たちが集まるで、初めは人見知りをしたり、誰ともしゃべらなかったり、騒ぎまくる子もいるそう。
そして、吐き出す My life Story や一対一の Face to Face を行います。
ワーク中には、泣き崩れる方もいれば過呼吸になってしまう方もいます。もちろん、その場の雰囲気は重くなります。
健二さんは、健二さんは My life Story のファシリテーターや1対1の Face to Face で聞き役になり、辛い過去を持って頑張って吐き出し乗り越えようとしている学生に寄り添いながら、運営をしています。
そして、4 日間と長いようで短いキャンプが終盤に差し掛かると、共に過ごした奨学生たちがつど い前や My life Story 、face to face などこれだけではない活動の時も学年関係なく親密になり、雰囲気が明るくなっていきます。
自分自身を改めて見つめ直し、決意をあらわにした一人一人の想いはかけがえのない成長の兆しと思っています。
「消して一人ではないという事を忘れないで欲しい。学問が異なったり、住んでいる場所が異なったりしているけど、頑張っていることはみな同じ」
キャンプ責任者の最後の言葉に、涙する奨学生も多いそう。
4 日間の出会いは別れ惜しいけど、もがきながら成長していく奨学生の姿を見て、「自分も募金活動 だけでなく、学問など様々な事に挑戦し続ける!」とあしなが学生募金の必要性を強く感じています。
やりたいこと
募金活動の概念を壊して拠点を増やす!
募金活動は、どうしても堅苦しい固定概念があります。
しかし、どうせなら楽しく参加者の人間関係もより良くしながら、募金活動をしたいと考えています。
そして、沖縄事務局で過去1番の拠点数4拠点を超えたい!
そう、意気込んでいます!!!
求めていること
あしなが学生募金は募金活動だけがすべてではない、ということを知ってほしい!
どうしても、募金活動をしていると
「経済的な支援以外の事もしたら?」という批判や意見を頂くそうです。
しかし、前述したとおりサマーキャンプやチャリティーウォークキングなども運営や参加しています。
あしなが学生募金は「共生出来る社会」を作る。そのことを重きにおいて活動していることを知ってほしい!
一言
新型コロナウイルスの影響で、多くのイベントが無くなってきている。
あしなが学生募金は安全を考慮した上で自粛しているだけで、活動が無くなったわけではない。
現在はTポイントでの寄付活動やSNS発信に力を入れている。
奨学金を必要としている遺児のためにできる事は全力で取り組みます。
最後に
健二さんのHiDANEはいかがだったでしょうか?
新型コロナウイルスの影響は、このような遺児の方々の支援にも悪影響が出ています。
今一度、環境要因で”やりたいことができない”方の支援策を見直す機会なのかもしれません。
そして何より、募金活動の重要性を感じました。
健二さんは将来の職業として教師を目指しています。このような寄り添う経験がある教師の存在は、今の日本に必要なの人財なのかもしれません。
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