大学生

「誰もが自分らしく生きることをあきらめない世界に」彼女の考える医療とは。

はじめに

名前 鈴木沙耶佳

所属 大阪府立大学看護学類4回生

出身 大阪府藤井寺市

現在の主な活動 シェアハウス「リバ邸GIFT🎁」管理人


家族への愛から気づいた「やりたいこと」

現在、大阪府立大学の学生として日々勉強に励む沙耶佳さん。

そんな彼女のやりたいことは「世界中どんな場所でも、どんな状況でも、目の前の人を笑顔にできる国際看護師になる」こと。

彼女が国際看護師になりたいと思ったのには、こんなきっかけがありました。


小学生の頃、夢が無かった。

みんなはやりたいことがあるのに、自分はやりたいことがない。

文集を書くときに手が止まってしまう自分が嫌で、ずっと夢を探していたといいます。


そんな彼女が1番幸せを感じる時。

それは、いつも大変そうなお母さんを支えられた時、大好きなおばあちゃんが笑ってくれた時。

兄と妹がいる沙耶佳さんは、共働きで毎日忙しそうにしているお母さんをずっと支えてきました。

お風呂掃除に妹のお迎え…

お母さんの「ありがとう」が嬉しくて、何でもお手伝いする子供だったといいます。

お母さんを支えている、縁の下の力持ちのような立場が自分には1番しっくりきていることに気づいた沙耶佳さんは、こんな風に誰かを支えられる仕事に就きたいと考えるようになりました。


また、沙耶佳さんはおばあちゃんが大好きでした。

孫をとても可愛がってくれるおばあちゃん。

自分の笑顔がそんなおばあちゃんにとっての幸せになっていると気づき、大好きだからこそもっと自分が支えていきたいと思ったそうです。

そこから沙耶佳さんは、

「どんな人も誰かにとって大切な人。そんな人にずっと長く元気でいてほしい。その人が病気で苦しむことでその人を大切に思う人が苦しむ、そんな状況は見たくない。」

と思うようになったといいます。


当たり前ではない「医療」

高校生の時の英語の先生が、アフリカで青年海外協力隊として二年間英語を教えていたことを知りました。

その時初めて、今、私たちのように日常から医療や教育が当たり前に受けられる環境は、世界に目を向けたら当たり前なことではないという現実を知りました。夢があって、その夢に向かって教育を受けられることが普通ではないということ、医療が身近にあることが当たり前ではないという現実を知った沙耶佳さんは、その世界を自分の目で知りたいと思いました。

人がいる限り看護の仕事は必要であり、世界中どんなところでも看護を通して世界中の人を知ることができる。そう気づき、この経験から国際看護師という仕事を目指し始めました。


夢と現実のギャップ

自分のやりたいことが明確にわかった沙耶佳さん。しかし、それからの道のりは険しいものでした。

夢は見つけたものの、自分に自信がなかった沙耶佳さんは、「私は家族と離れるのがこわいと言い訳をして結局日本に留まるんだろうな」と感じていたといいます。

そんな自分を認識していたために、なかなか行動に移せずにいました。

この時の沙耶佳さんは、夢と現実のギャップに気づくのが怖くて、発展途上国に行くことができませんでした。


夢は「人に話す」ことから始まる

そんな彼女を変えてくれたのは、

One World festival(関西最大級の国際協力フェス)

で、同世代で海外に挑戦してる国際看護師をめざす高校生との出会いでした。

高校から、看護学校に通い20歳には看護師になる高校生の女の子。

その子がケニアで実際にケニアの公衆衛生に関わり、大勢の前でその経験を話してる姿を見ました。

「自分が見たい世界があるから、思ってるだけではなく行動する」

本気で夢を叶える人は、こんなふうに行動してるんだ!

途上国で実際に活躍してる同世代に触れて、沙耶佳さんはある日、自分の将来を考え直しました。

自分に自信がないが故に、夢を叶えられない理由を探しては言い訳をするーーー。

30歳になっても変われない自分。

それは嫌だ、と強く思った沙耶佳さんはある行動を起こします。

『休学』

それが沙耶佳さんの選んだ道でした。

休学することを人に話すと、その理由を必ず聞かれます。

そうなると、自分のやりたいことや目指しているもの、なりたい理想について相手に伝えなければなりません。

「発展途上国に行きたい。」

そう話してみると、沙耶佳さんの予想に反し、否定する人は一人もいませんでした。

いいじゃん!と応援してくれる友達が自分の周りにはたくさんいることに気づき、自分を否定していたのは自分だったのだと沙耶佳さんは気付かされました。

仲間がいないと思い込んでいたからこそ、自分の殻に閉じこもり、動かなくてもいい環境を作っていた沙耶佳さん。

しかし、夢を口に出すようになって初めて、周りの友達も大きい夢を持っていること、また、それに伴って沢山の不安を抱えていることを知ります。

この時、夢を持っているが故に悩んでいるのは自分だけではなかったのだと知り、言い訳をするのはもうやめようと思えるようになったといいます。


休学期間中の過ごし方

休学を決めた沙耶佳さんは、その期間中に、所属している国際ボランティアサークルで活動しながら、

8月にはミャンマーに行き、「医療の届かないところに医療を届ける」現地で無償で医療を提供しているJAPAN HEARTでの活動を行いました。

現地では、日本から医療器具や薬を持っていくのではなく、現地にあるものを使って医療を行っていました。

このミャンマーでの経験を通して沙耶佳さんは、医療のあり方は環境によって様々であることを知りました。

ミャンマーは仏教の国であり、世界一優しい国と言われている国柄、笑顔で明るく、家族を大切にする心を持って、入院などの1番大変な時に寄り添える優しさを感じたといいます。

日本と大きく違うのは、看護師が患者さんの日常の世話に介入しないこと。
ご飯、掃除、洗濯、清拭、全てご家族で分担して行っていて、文化に合わせて看護師の役割が変わることが分かりました。
その文化を理解し、看護師としてその人を支えるために何ができるか?を考えることが必要なのだとこのとき考えるようになったそうです。


いまの思い

現在の思いについて、沙耶佳さんはこう語ってくれました。

「世界にはまだ、紛争や貧困、災害によって医療が当たり前に受けられていない環境や、同じように人として生まれてきたけど、自分らしく生きることを諦めないといけない環境があります。

でも、私はこの世界に生まれてきた人みんな、どんな命も自分なりの使命があって、自分らしく生きる権利があると思います。

だから、看護師として、その人らしく生きることを支える人でありたいのです。

諦めざるを得ない環境に、“苦しくても絶対諦めなくていい!みんな幸せに生きる権利がある”ということを伝えていきたいです。」


医療ってほんとはもっと温かい

現在沙耶佳さんは、医療系の方々が交流するシェアハウス「リバ邸GIFT🎁」の管理人をしています。

このシェアハウスでは、医師、看護師、管理栄養士、理学療法士、介護福祉士、鍼灸師、整体師、性教育の現場で働く女医、学生など様々な立場・業種の人が集まり、医療者である前に、1人の人間として関わり、一緒に生活しています。

冷たい医者、離職率の高い看護師、行きたくない病院…。

医療は堅く、冷たいイメージを持たれやすい現状にあります。

沙耶佳さんはこの「リバ邸GIFT🎁」を通して、医療は人と人の思いが通うあたたかい場所だということを伝えていきたいといいます。

誰かを大切に思う気持ち、その人の幸せを願う気持ちを持っていれば、みんなが医療者であるというのが沙耶佳さんの考え方です。

医療はみんなの生活に根付いているものだからこそ、もっと自由であってほしい。

だからこの価値観を、「リバ邸GIFT🎁」で過ごす人の生き方から世の中に発信していきたいのだと沙耶佳さんは話します。


最後に

「自分が自分らしく生きられる生き方をしてください。自分にしかできないことってある、それを信じてくれる人もいます。

もしそこで自分らしさがわからなかったり一歩踏み出せない人は「リバ邸GIFT🎁」に来てください。」

そう話す沙耶佳さん。

そんな彼女は現在、みんなに愛されるシェアハウスを守るため、クラウドファンディングに挑戦しています。

https://camp-fire.jp/projects/view/414655

こちらのリンクから支援ページへ飛ぶことができます。

ぜひご覧ください。


「世界中どんな場所でも、どんな状況でも、目の前の人を笑顔にできる国際看護師になる」という夢を持つ彼女。

医療を通して、誰もが諦めなくていい環境、自分らしく生きる環境を作る彼女の今後の活動に注目です。

(取材・記事制作/吉永理穂)

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吉永理穂
投稿者: 吉永理穂
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